カンジダ属(主にCandida albicans)による日和見感染
臨床事項
内因は年齢、口腔乾燥症や全身疾患、外因は薬物、義歯の装着および不衛生など
分類 ① 急性偽膜性カンジダ症(鵞口瘡); ぬぐい去ることが可能な白色の“ミルクかす状”偽膜形成 ② 慢性肥厚性カンジダ症; 不規則な厚さの白板症様の病態を特徴とし、白板症との区別が困難
AIDS患者の口腔に発現
病理組織所見
急性偽膜性カンジダ症 ① 上皮は炎症性の過形成性 ② 菌糸と芽胞が上皮表層に侵入、しばしば上皮内微小膿瘍形成
慢性肥厚性カンジダ症 ① 上皮表層は錯角化を呈し、上皮層は肥厚 ② 菌糸は、上皮表層に対してほぼ垂直に侵入 ③ カンジダはPAS反応で明瞭化
📷:白板症,義歯性口内炎
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